実写版『ピノキオ』高いハードルを超えなくても良い映画は創れる!とわかった
『ピノキオ』を題する映画、すでに色々出ておりますが、今回紹介するのはドイツ(?)で撮影された実写版です。
2015年にDVDが発売されたわりと最近の映画!(Amazonで“ピノキオ”と検索して主演マリオ・アドルフと出るヤツです。
……残念ながら結構下らへんにあります。くっ)
なんの情報もなしにテキトーにTSUTAYAで借りてきましたが、観てすぐに「語りてえーーうおおぉぉぉお?」ってなりました。
傑作までとは言えないものの日本人の感情に近いスキなステキな映画! なんとラッキーな。
ストーリーは昔のアニメーションのほのかな記憶と相違なく、「ウソつき木造ピノキオくんが作り手のお爺さんの愛情を学び、人間性というものを“知る”」という流れを基礎に置いています。
何をどうすることを望まれているのかわからず、トラブルばっかり引き起こすピノキオが他人のことを考えられるように成長していく。
シンプルなテーマながら非常に丁寧に描かれていました。
特に序盤の……
「ピノキオが悪ガキにタバコを押し付けられてその木の体に焦げ目が広がっていく、でもピノキオは何の反応も示さない」
シーンが印象的でした。かわいそうに思いつつピノキオの道中を最後まで観ていると……
他人の心を理解するということは、自分を大切にすることでもある。
ということに気付かされます。優れた映画。
逆も言えます。“自分を大切にする”ことは“他人の心を理解する”ことでもある!
この映画、なんとピノキオとその相棒のこおろぎ“ココ”はCGで描かれております。
主役がCGのキャラクター、脇役や撮影場所は現実の存在って中々レアではなかろうか?
このこおろぎの“ココ”が大人可愛い! 「わたし? わたし! わたし\(^-^ )」
ってシーンが良かったですね。一般の人にも受け入れられそうな“萌え”の原型を感じました(吹き替えがオススメ!)。
ファンタジーファンタジーしてる風景もまたいい!
しかもね、この映画の森のシーンは日本でも工夫すれば撮れそうなんですよ〜。
日本のどっかの森にカメラを持っていったら……レンズから“物語”が見えてくるのではないかって。
監督の良いイメージと場面の良い構図、そしてキャストの良いメイク・衣装があれば日本でも飾らないファンタジーできますよ!!
……タブンネ。
驚くような展開はないものの、忘れさられて久しい乏しい「創作ってこういうもんだよな!」という感覚を
取り戻すことがてきました。そんな“ピノキオ”……見て良かった!
オリジナリティ溢れる脚本でなくとも、派手なアクションシーンがなくても、
そんなハードルを越える必要は本当はなくて……
作り手の人間性さえ良ければ素晴らしい映画は撮れる! 大切なのは人間性ですね。
皆さんもお暇な日に是非!!
slumPerDesuた〜。