「プロか素人か」よりも「人を楽しませる“人”かどうか」が問われている時代は【ラ・ラ・ランド】
『ラ・ラ・ランド』最初の映像がとくに圧巻! な映画です。
↓プロモーション
(道路貸切のミュージカルで奥の奥まで車が置かれてるの凄い)
非常にシンプルな説得が可能な作品。
最初の10分だけ観て。
凄いから。
TSUTAYA先行レンタルって借りたDVDに書いてあったから、馴染みのレンタル店にない場合はTSUTAYAへGO!
そんな『ラ・ラ・ランド』適当じゃない楽しさをテーマにしている映画だと感じました。
それはYouTubeの動画を観ても分かるはず!
合わせるところはちゃんと合わせて100%の演技で……楽しもう!
その主義は開始30分ぐらいの「丘の上でダンスするシーン」の男性の演技でよく表されてる。
上手い口笛やピアノを弾くフリ……難しそうな事を楽しそうにやっていました。
手を抜かず、100%で! でも遊び心もある。こういう作品がほしいよね。
今の時代は特にね。
最初の「歌う男性」と主演の「ライアン・ゴズリング」の自信。これぞ俳優って感じで彼らから仕事を学べ。
映画『ラ・ラ・ランド』を見て考えたこと思ったこと、つらつら述べよう。
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【結局自分で作るしかない!】
モノを作るとは……
畢竟クリエイティブな作業は誰かが大切にしている領域を傷つけることで。
本当はこういう作品をもっと見たいのに、そっちに流れないでくれと。
誰かの望んだ未来を無下にすることになる。モノを出すということは。
でもそれを恐れていて何が世に溢れていくんだろう。
「傷つけられる」ことも「傷つける」ことも「モノを作る」という作業に含まれている。
それは変わらない(社会の構造が変わらない限りは)。
傷つけられた人の抵抗は“批判”という形で現れる。
「これがスタンダードになってほしくない」という思ったよりも純粋な気持ちから生まれるのが批判というもの。
性格の悪さではなくその真面目さから不満は生まれるから。
批判もいいじゃない。全体を理解してから、それは面白くなる。自分が何を欲しているのか分かり始める。
モノを作る動機は他人にも自分にもどうしようもないことだ。
でも本当に批判は「して当然」の行為なのだろうか?
「して当然」だという決定をしたのは他でもない過去の自分です。
「して当然」かどうかは君のタイミングで自分で判断したのです。
そのとき……ある創作物に傷つけられたとき、どういう行動を取るのかは人の自由。
それが暴力以外の行動なら。
ここからが二択。
批判することでその「傷つけられたストレスを誰かと分担」するか、
自分の大切にしている領域を社会にぶつけ、「人の流れを変えて」いくか
相手の自由を想いながら「こっちの方がいいだろ!」って自分の望む方向を知らせる。
真摯な姿勢でコツコツと“プラス”をぶつけ続ける……人のドアを叩き続ける。
それがモノを作るということだと『ラ・ラ・ランド』は描いている。
『ラ・ラ・ランド』は流行のモノよりも「これが観たい! こういうのが好きなんだ」と主張している。誠実に作って。
そんな作品もあるのですね。
『ラ・ラ・ランド』の監督は二つ目の選択肢をとったのです。
それを今観ている。
社会に変わってほしい気づいてほしいという純粋な気持ちから“不満”が生じるのなら……。
不満を感じている心は聖なる武器なのです。
モノを作って人に気づきを生むための。
それを持っている。
誰しもがそれを持っていると思います。
不満は正しい心です。行為が善悪に派生していくのですね。
作って変えようじゃないか。自分の望む方に。